ベルリンという街
2007年 08月 15日
***
私にとってベルリンはダークなイメージだった。
ベルリンの壁が崩壊した時小学生だった私の目に映ったテレビの映像は、
暗い空に赤や黄色の光、ハンマーみたいなもので壁を崩す人々と彼らの
泣き叫ぶ声。寝ぼけ眼で、おそらくは当時の状況を把握していない私にとって、
大勢の人々が泣き叫んでるのが歓喜からわいているものだとはその時
ちゃんとわかっていなかったと思う。
(ここで私が言う“ダーク”とは単に目に飛び込んできた夜の暗闇の黒だけでなく、
ものを“壊す”というマイナスなイメージ、そしてその人々の様子に何か
ただことならぬことがあったんだという少し不安にも思う気持ちからきているもの
だと思う。)
それがどれだけ深い光景だったかということは歳を重ねるごとに知っていった。
だから初めてベルリンに行った時、明るく燦々とした太陽にブランデンブルグ門を
見上げ清々しい空気の中にいる自分に私は驚いた。(写真:2004年10月)
ベルリンは私には進化の街のように思える。進化、といってもただ六本木の
ビル群のように新しい建物を建てる、建てる、建てる、というのではなく、
いつもどこかで何かが何かの作業の途中なのだ。ホテルウンターデンリンデンの
ようにこれは無くならないだろうと思っていた建物が普通にぽっかり消えていたり、
共和国宮殿のような歴史重そうな建物が取り壊されていたり、クーダムに今時の
お店が新しく店を構えたと思えば、前回訪れた時に途中だった地下鉄の工事が
いまだに工事途中だったりする。
街を歩いていると普通にベルリンの壁の跡が出てきたり、カフェに集う若者を
横目にしながらも歴史ある建物に出会ったりする。過去から大切にしてきた
建物だけでなく、過去を忘れぬようにとまた新たな建物が建てられていたりする。
その時私はこの街に過去があり、今があり、自分がいる。そしてこの先に未来が
あるということを実感する。過去は“昔”として切り離されているものではなく、
その歴史は本当に存在し、その線の上に今ここにいる人々が、自分が
立っているのだと思う。
(上記写真の左、影になってるけど壁です。。。)
私にはまだベルリンのことが少しもわかっていないだろう。
でもベルリンの壁に手を当てると、ああ壁は本当に存在したんだという実感を
抱きながら何か歴史という一本の線の中に、たとえちっぽけなものであれ
自分が点となってそこにいる気がするのだ。
***
そんなベルリンの街散策。この黄色い列車が渡る橋の下に流れているのが
シュプレー川。
船を見たら船に乗りたくなった!
・・・ので翌日乗ります。続きは次回☆
私にとってベルリンはダークなイメージだった。
ベルリンの壁が崩壊した時小学生だった私の目に映ったテレビの映像は、
暗い空に赤や黄色の光、ハンマーみたいなもので壁を崩す人々と彼らの
泣き叫ぶ声。寝ぼけ眼で、おそらくは当時の状況を把握していない私にとって、
大勢の人々が泣き叫んでるのが歓喜からわいているものだとはその時
ちゃんとわかっていなかったと思う。
(ここで私が言う“ダーク”とは単に目に飛び込んできた夜の暗闇の黒だけでなく、
ものを“壊す”というマイナスなイメージ、そしてその人々の様子に何か
ただことならぬことがあったんだという少し不安にも思う気持ちからきているもの
だと思う。)
それがどれだけ深い光景だったかということは歳を重ねるごとに知っていった。
だから初めてベルリンに行った時、明るく燦々とした太陽にブランデンブルグ門を
見上げ清々しい空気の中にいる自分に私は驚いた。(写真:2004年10月)
ベルリンは私には進化の街のように思える。進化、といってもただ六本木の
ビル群のように新しい建物を建てる、建てる、建てる、というのではなく、
いつもどこかで何かが何かの作業の途中なのだ。ホテルウンターデンリンデンの
ようにこれは無くならないだろうと思っていた建物が普通にぽっかり消えていたり、
共和国宮殿のような歴史重そうな建物が取り壊されていたり、クーダムに今時の
お店が新しく店を構えたと思えば、前回訪れた時に途中だった地下鉄の工事が
いまだに工事途中だったりする。
街を歩いていると普通にベルリンの壁の跡が出てきたり、カフェに集う若者を
横目にしながらも歴史ある建物に出会ったりする。過去から大切にしてきた
建物だけでなく、過去を忘れぬようにとまた新たな建物が建てられていたりする。
その時私はこの街に過去があり、今があり、自分がいる。そしてこの先に未来が
あるということを実感する。過去は“昔”として切り離されているものではなく、
その歴史は本当に存在し、その線の上に今ここにいる人々が、自分が
立っているのだと思う。
(上記写真の左、影になってるけど壁です。。。)
私にはまだベルリンのことが少しもわかっていないだろう。
でもベルリンの壁に手を当てると、ああ壁は本当に存在したんだという実感を
抱きながら何か歴史という一本の線の中に、たとえちっぽけなものであれ
自分が点となってそこにいる気がするのだ。
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そんなベルリンの街散策。この黄色い列車が渡る橋の下に流れているのが
シュプレー川。
船を見たら船に乗りたくなった!
・・・ので翌日乗ります。続きは次回☆
by gonta-maus
| 2007-08-15 23:08
| ゴン太が行く!